業務用エアコンの室外機の種類、メンテナンスの方法などを紹介

業務用エアコンの室外機は、快適な室内環境を支えるために欠かせない存在。しかし、業務用エアコンの室外機の種類や適切なメンテナンス方法について、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、さまざまな業務用エアコンの室外機の種類を分かりやすく解説し、長持ちさせるための正しいメンテナンス方法を紹介します。

室外機のトラブルを未然に防ぐヒントや、安定した性能を維持するためのコツを得ることで、コスト削減や快適な空間の維持が期待できるでしょう。ぜひこの記事を参考にしてみてください。

業務用エアコンの室外機の働き

業務用エアコンの室外機の主な役割は、室内から送り込まれる空気との熱交換です。

具体的に言うと、夏の暑い時期にエアコンを冷房モードで利用するとき、室外機はエアコンから送られる冷媒という特殊なガスの温度を下げる作業を行います。逆に、冬の寒い日に暖房モードを使う時は、この冷媒を暖めます。

 

この熱交換は「熱交換器」という部分で行われます。この熱交換器は金属製の部品で、室外機の内部に配置されており、ここで室内の空気との熱のやり取りが行われます。そして、この熱交換を効果的に行うために、室外機の中にあるファンが熱交換器へ風を送り、熱の放散をサポートしています。

これにより、エアコンは安定して高い性能を発揮することができるのです。

 業務用エアコンの室外機の種類

業務用エアコンの室外機の種類について解説していきます。

上吹きタイプと前吹きタイプ

業務用エアコンの室外機には、どの方向へ空気を送り出すかによって、異なるタイプが存在します。

具体的には、ファンが前面に取り付けられているモデルを「前吹きタイプ」、一方でファンが上向きに配置されているモデルを「上吹きタイプ」と呼びます。これらの違いは、設置場所や使用する環境によって選択する必要があるため、自分のニーズや条件に合ったものを選ぶことが重要です。

 スペースが少ないなら上吹きタイプ

ビルの屋上など、限られた場所に多数の室外機を並べて取り付ける場合「上吹きタイプ」が適しています。

その理由は、ファンから吹き出す風の方向に何か障害物があると、エアコンはその能力を十分に発揮できないからです。この「上吹きタイプ」は、空間を効率的に使いながら、上に向けて風を放出するため、狭い場所でも問題なく動作します。

大きなビルや高馬力の業務用エアコンには、このタイプの室外機が多く利用されています。

 業務用エアコンの設置場所

業務用エアコンの設置場所について解説していきます。

業務用エアコンの設置場所のポイント

業務用エアコンの設置場所のポイントを3つお伝えします。

 十分な通気用スペースが確保されている

業務用エアコンの室外機を設置する際、通気用のスペースの確保は非常に重要です。

室外機は冷媒の熱交換を行うため、適切な通気が必要とされます。通気が不足すると、室外機が適切に冷却されず、性能が低下するだけでなく、故障のリスクも高まります。特に狭い場所や壁際に設置する際は注意が必要です。周囲の空間は、熱が逃げやすいように、適切な距離を確保することが必須です。

効率の良い冷暖房を実現するためにも、通気性の確保は外せないポイントとなります。

ガスボンベなどと十分な距離がある

エアコンの室外機設置時、ガスボンベや他の可燃物との距離をしっかりと確保することが大切です。

室外機は運転中に高温になることがあるため、その熱がガスボンベなどに直接伝わると、危険な状況を招く可能性があります。火災や爆発のリスクを回避するため、安全な距離を確保することが求められます。

業務用エアコンの性能や安全性を維持するためにも、設置環境を適切に選ぶことが不可欠です。

塩害の影響がない場所

海沿いなど塩分の多い環境でのエアコン設置は、塩害の影響を考慮することが必須です。

塩分は金属を腐食させる原因となり、室外機の部品や外装にダメージを与える可能性があります。これが性能低下や故障の原因となり得ます。したがって、塩害の影響が少ない場所、例えば建物の陰や、塩分から守られるような位置に室外機を設置することが推奨されます。

定期的なメンテナンスや清掃も欠かせないため、塩害対策をしっかりと行い、エアコンを長持ちさせることが大切です。

業務用エアコンの実際の設置場所

直置き

直置きとは、室外機を地上に固定する手法を指します。

具体的には、コンクリートブロックなどの台座を用意し、その上に室外機を乗せて安定させる方法です。この手法のメリットとして、簡易的で、場所を選ばないという点が挙げられます。しかし、高い場所からの落下や衝撃には注意が必要です。また、水たまりや土の影響を受けやすいので、定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。

屋根置き

屋根置きは、その名の通り室外機を建物の屋根上に固定する方法を指します。

特に2階以上の場所で設置されることが多いです。ただ、屋根が斜面になっている場合、水平に取り付けるための特別な架台や取り付け技術が求められます。この方式の利点は、地上スペースの節約ができる点です。

屋上

屋上設置は、建物の最上階の屋上スペースに室外機を設置するスタイルを言います。

特に、ベランダがない建物や、室外機の重さが壁面設置には適していない場合に選ばれる手法です。大容量の業務用エアコンなど、大きな室外機を設置する際には、屋上の広いスペースが活用されることが多いです。

天吊り

天吊りとは、ベランダや特定のスペースの天井部分から室外機を吊り下げる設置方法を指します。

この方式は、特にルームエアコンや軽量な業務用エアコンの室外機に適しています。しかし、落下するリスクや建物の強度に関する懸念があるため、設置には細心の注意と適切な取り付け技術が必要です。

業務用エアコンの室外機はお手入れが必要?

業務用エアコンの室外機はお手入れが必要です。その具体的な方法についてもお伝えします。

フィルターほどではないが定期的にチェックが必要

室外機は、エアコンのフィルターほど頻繁なお手入れは必要ありませんが、それでも定期的なチェックは不可欠です。

なぜなら、室外機はエアコンの効率を維持するための重要な役割を果たしているからです。長い間、お手入れをせずに放置してしまうと、ゴミやホコリの堆積により、冷房や暖房の効率が落ちてしまいます。その結果、電気代の増加や部品の早期劣化を引き起こす可能性があります。

業務用エアコンの室外機のお手入れ方法

室外機のお手入れを開始する前に、必ずエアコンを停止させ、電源をオフにします。

次に、室外機の周りに堆積したゴミや落ち葉を取り除きます。特に壁際の隙間には、不要な物が詰まりやすいので、注意が必要です。これらのゴミは、エアコンの熱放散効率を低下させる可能性があります。

 

ファンの清掃では、掃除機を使用してホコリを取り除いたり、雑巾で軽く拭き取ることがおすすめです。もし、水洗いを行う際は、上から下へと水を流し、室外機に水が溜まらないよう注意することで、故障を防ぐことができます。

プロへの依頼もおすすめ

エアコンの室外機のメンテナンスは、基本的な清掃ならば自分で行えますが、プロの技術者に依頼することもおすすめです。

専門家は、目に見えない部分や難しい場所の清掃、さらには機器の異常を早期にキャッチすることができます。また、定期的なプロの点検や清掃を受けることで、エアコンの寿命を延ばし、最適な運転を保つことができるでしょう。

業務用エアコンのことなら伊藤テクノにお任せください

今回の記事では、業務用エアコンの室外機の種類やメンテナンス方法について解説してきました。

業務用エアコンには上吹きタイプと前吹きタイプがあり、設置スペースが少ないなら上吹きタイプが適しているでしょう。また、エアコンの早期劣化を防ぐためには定期的なお手入れが欠かせません。

伊藤テクノは、業務用エアコンの選び方から適切なメンテナンス方法まで、豊富な知識を持っています。

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