学校での業務用エアコンの選び方・場所ごとのおすすめのタイプを紹介

学校での授業や活動は、快適な環境であることが重要です。そこで重要な役割を果たすのが空調設備である業務用エアコンです。

 

ただし、学校という特殊な環境では、どのようなエアコンを選ぶかが非常に重要になります。

 

本記事では、学校での業務用エアコンの選び方と、各場所におすすめのタイプをご紹介します。

 

これから学校でのエアコン導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。快適な学習環境を整えるための第一歩として、適切なエアコン選びから始めましょう。

 

学校へのエアコン導入の状況

学校での業務用エアコン導入は、年々増加しています。特に2018年以降、政府の補正予算による冷房設備交付金の組み込みにより、導入率が高まっています。

 

しかし全国的に見ると、依然として設置されていない学校も存在し、地域差も見られます。

 

文部科学省の調査では、2020年9月時点で、全国の学校の約9割が普通教室にエアコンを設置していますが、特別教室や体育館などの設置率はまだ低い状況です。

 

また、北海道や青森県などの寒冷地は設置率が他地域に比べて低いことが報告されています。

 

学校に業務用エアコンを導入することのメリットは、熱中症の予防や快適な学習環境の提供にあります。

特に、高温多湿の日本の夏においては、子どもたちの健康と学習効果を守るためにも、空調設備の導入が急務とされています。

 

実際に、空調設備を設置した学校では、生徒たちの学習環境が改善されていることが報告されています。

 

文部科学省の調査によると、エアコン設置前には暑さで授業に集中できないと感じていた生徒が多かったのに対し、設置後は9割以上の生徒が集中できるようになったと回答しています。

 

これにより、学習効果が向上し、より良い教育環境が整ったことがわかります。

学校・教育施設(幼稚園・保育園など)での業務用エアコンの選び方

学校や教育施設では、子どもたちの快適な学習環境を整えるために業務用エアコンの選定が重要です。適切なエアコンを選ぶためのポイントを見ていきましょう。

設置場所の面積から馬力を選ぶ

エアコンの選定において、設置場所の床面積と必要な馬力を把握することが重要です。床面積に応じた適切な馬力のエアコンを選ぶことで、効率的な冷暖房が可能となります。

以下の表は、一般的なシングルタイプとツインタイプのエアコンにおける床面積と適切な馬力の目安を示しています。

タイプ

床面積

馬力

シングル

24~35m²(7~10坪)

1.5馬力

シングル

29~43m²(8~13坪)

2.0馬力

ツイン

47~70m²(14~21坪)

3.0馬力

ツイン

66~97m²(20~29坪)

4.0馬力

教室や特別教室、体育館など、場所に応じて適切な馬力を選定しましょう。

機能で選ぶ

業務用エアコンには様々な機能がありますが、特に教育施設におすすめの機能をいくつか紹介します。

人感センサー

室内の人の動きを検知して自動で温度調整を行い、無駄な運転を抑えることができます。

設定温度自動復帰機能

一時的に設定温度を変更しても、一定時間後に元の設定温度に戻るため、忘れがちな温度調整の手間を省けます。

空気清浄フィルター

子どもたちの健康を守るために、空気中の菌やウイルスを除去する機能がついたエアコンを選ぶことが重要です。

これらの機能を備えた業務用エアコンを選ぶことで、子どもたちにとってより快適で安全な学習環境を提供することができます。

学校でよく導入される業務用エアコンのタイプ

学校や教育施設での業務用エアコンの選択は、子どもたちの安全性や快適性を考慮することが重要です。ここでは、学校でよく導入されるエアコンのタイプを紹介します。

パッケージエアコン

パッケージエアコンは、一つの室外機で複数の室内機を動かすことができるシステムで、学校のように多くの部屋を持つ施設に適しています。個別に温度設定が可能なため、各教室のニーズに応じた空調管理が行えます。

また、一部の教室のみの使用時には、必要な室内機のみを稼働させることができ、省エネにもつながります。

天井カセット形

天井カセット形エアコンは、天井に埋め込むタイプで、空間を有効活用できます。四方向に風を送ることができるため、教室全体を均一に冷暖房することが可能です。

最近では、360度全方向に風を送ることができるモデルも登場しており、さらに快適な学習環境を実現できます。

天井埋込ダクト形

天井埋込ダクト形エアコンは、天井内に本体を納め、ダクトを通じて空気を送るタイプです。これにより、エアコン本体が見えないため、教室の美観を損なわず、スッキリとした空間を保つことができます。

また、吹き出し口を自由に設定できるため、空間のレイアウトに合わせた最適な空調が実現できます。

天井吊り形

天井吊り形エアコンは、設置が比較的容易で、床や壁のスペースを有効活用できるため、狭い教室や事務室に適しています。

また、設置費用が抑えられるため、コストを抑えたい学校にも適しています。ただし、吹き出し口が一方向のみであるため、風向きの調整には注意が必要です。

学校の場所ごとのおすすめ業務用エアコンのタイプ

学校内のさまざまな場所には、それぞれ異なる機能や性能を持つ業務用エアコンが必要です。ここでは、教室や図書室、体育館、食堂などの場所に適したエアコンのタイプを紹介します。

教室・職員室・図書室など

教室や図書室では、静かで快適な空調環境が求められます。天井カセット形や天井吊り形エアコンが適しています。

これらのタイプは、空間を有効に活用できる上、温度ムラを抑えることができます。また、メンテナンスのしやすさを考慮すると、壁掛け形や床置形エアコンも良い選択肢となります。

体育館や講堂

広い空間を持つ体育館や講堂には、出力の高いエアコンが必要です。エアハンドリングユニットや設備用パッケージエアコンが適しています。

これらのエアコンは、大きな空間でも効率的に空調を行うことができます。また、送風を制御できる機能付きのモデルを選ぶと、さらに快適な環境を実現できます。

食堂や給食センター

食堂や給食センターでは、油や熱、湿気などが発生するため、耐油性、耐熱性、耐錆性に優れたエアコンが求められます。

ステンレス製の厨房用エアコンがおすすめです。また、冷蔵食品を扱う場合は、中温用エアコンの導入も検討すると良いでしょう。

屋内プール

屋内プールでは、大規模な空間を効率的に空調することが求められます。エアハンドリングユニットが適しており、塩素対策を講じることも可能です。

さらに、遠赤外線暖房機を導入すると、水温や体温を検知して最適な空調環境を整えることができます。

学校への業務用エアコン導入時の補助金

学校での業務用エアコン導入に際して、補助金制度の活用がおすすめです。特に東京都では、公益財団法人東京都私学財団が省エネ設備導入を支援する助成事業を展開しています。

対象となるのは私立の幼稚園、小中高等学校、特別支援学校、専修学校などです。助成金の申請には、省エネ診断を受け、その結果に基づく空調設備やLED照明などの導入計画が必要です。

助成金額は最大で5000万円、大規模な工事の場合には最大1億円までとなっており、助成率は対象経費の3分の2以内です。

申請期間は年2回、7月と10月に受け付けています。この補助金を活用することで、学校施設の省エネ化を進め、環境負荷の低減に貢献できます。

学校や教育施設への業務用エアコン導入・メンテナンスなら伊藤テクノにお任せください

 

本記事では、学校や教育施設への業務用エアコンの選び方や、場所ごとのおすすめタイプについて解説しました。

適切なエアコンを選ぶことで、快適な学習環境を提供し、子どもたちの健康と学習効果を守ることができます。また、補助金の活用により、コストを抑えつつ効率的な空調設備の導入が可能です。

学校施設への業務用エアコンの導入やメンテナンスには、信頼できるパートナーが必要です。伊藤テクノは、年間3000台の販売実績を持ち、飲食店からオフィス、商業施設まで幅広い環境での設置経験があります。

販売から修理、洗浄までワンストップで対応し、迅速かつコストパフォーマンスの高いサービスを提供しています。さらに、自社職人による取り付けや修理で、高い技術力と対応力を誇ります。

伊藤テクノでは、お客様の利用シーンや予算に合わせた最適な業務用エアコンをご提案いたします。10年保証プランもご用意しており、長期的な安心をお約束します。

学校施設への業務用エアコンの導入やメンテナンスをお考えの方は、ぜひ伊藤テクノにお問い合わせください。

エアコンの購入・無料お見積り – 業界初の10年保証!業務用エアコン修理・販売なら伊藤テクノ株式会社(東京都)

 


業務用エアコンの伊藤テクノ

冷えない、異音がする、エラーが出ているetcエアコンに関するどんな些細な相談・不具合もご相談ください!数千円の軽微な修理から駆けつけます!