学校でエアコンが効かない?空調トラブルの原因と正しい対処法

夏の暑い日や冬の寒い日に、学校のエアコンが突然効かなくなると、生徒や先生にとってとても困ります。授業に集中できなくなったり、体調を崩すおそれもあります。
この記事では、学校でエアコンが効かなくなる原因から、応急処置の方法、そして再発防止のポイントまで詳しく解説します。
空調トラブルに冷静に対応できるよう、具体的な対処法を知っておきましょう。
Contents
学校の空調トラブルでエアコンが効かない原因とは?
学校でエアコンが効かない原因には、機械の不具合だけでなく、設定ミスやメンテナンス不足などさまざまな要因があります。
電源やブレーカーのトラブルが原因だから
まず確認したいのが、エアコンの電源とブレーカーの状態です。電源が入っていなかったり、ブレーカーが落ちていると、当然エアコンは動きません。
教室ごとに電源スイッチや分電盤の場所が異なることがあるので、確認できる担当者がチェックしましょう。
また、複数の電気機器を同時に使うと過電流が起きて、ブレーカーが自動で落ちることもあります。
エアコン以外の機器にも注意を払いましょう。
リモコンの設定ミスや操作エラーがあるから
エアコンのリモコン操作が間違っていると、冷暖房が正しく動作しません。温度設定が高すぎたり、送風モードになっていることもあります。
また、設定を変更したのに反応しない場合は、リモコンの電池切れの可能性も考えられます。
リモコンの表示とモードを確認する習慣をつけましょう。
操作に慣れていない場合は、担当者や先生が確認することが重要です。
業務用エアコンのフィルターが目詰まりしているから
業務用エアコンは家庭用と違い、フィルターが大きく、使用時間も長いため汚れやすいです。
フィルターにホコリがたまると、空気の流れが悪くなり、冷暖房の効きが極端に悪くなります。
とくに春や秋にフィルター掃除をサボってしまうと、夏や冬に問題が起こりやすくなります。
月に1度はフィルターの清掃点検を行うようにしましょう。
室外機の故障や換気不良が起きているから
エアコンの室外機は、外の空気を取り入れて熱交換する重要な役割を持っています。
そのため、室外機の周囲に障害物があると、熱が逃げにくくなり、効率が落ちます。
また、室外機自体が故障していると、いくら室内機が動いても冷暖房はできません。
室外機の状態と設置場所の環境も確認しましょう。
定期点検やメンテナンスが不十分だったから
エアコンは定期的な点検と清掃を行うことで、故障を未然に防ぐことができます。
学校では業務用エアコンを使用している場合が多いため、専門業者によるメンテナンスが必要です。
年に2回以上の定期点検を行うことが望ましいです。
メンテナンスを怠ると、小さな異常が大きな故障につながることがあります。
学校の空調トラブルでエアコンが効かないときにまず確認すべきこと
エアコンが効かない場合は、パニックにならず、順番にチェックしていくことが大切です。
エアコンの電源とブレーカーの状態を確認する
まずはエアコンの電源が入っているか確認します。スイッチが入っていても、ブレーカーが落ちていれば動きません。
ブレーカーが落ちていた場合は、安全を確認した上で再び上げましょう。
何度も落ちるようなら、電気の使用量がオーバーしている可能性があります。
このようなときは電気設備の点検も検討してください。
リモコンの温度設定やモードを確認する
リモコンが「送風」モードや「除湿」モードになっていないか確認しましょう。
冷房や暖房が効かない場合、設定温度と室温の差もチェックすることが大切です。
また、反応しないときはリモコンの電池を交換してみましょう。
正しいモードと温度設定で操作しているかを常に意識しましょう。
吸込口フィルターの汚れを確認する
吸込口フィルターがホコリや汚れで詰まっていると、空気が通りにくくなります。
空気がうまく吸い込まれないと、冷暖房が効かなくなります。
フィルターが目詰まりしているかどうかを目視でチェックし、必要であれば掃除しましょう。
ホコリがたまりやすい環境ではこまめな清掃が重要です。
室外機の周囲が塞がれていないか確認する
室外機の前に物が置かれていると、空気の流れが悪くなります。
特に植木や段ボール、ビニールシートなどは風の流れを止めてしまいます。
また、直射日光が当たりすぎる場所にあると熱がこもりやすくなります。
日陰に置く、もしくは通気性を確保する工夫が必要です。
業務用エアコンの場合は操作パネルにエラー表示がないか確認する
業務用エアコンにはエラーコードが表示されるパネルがついています。
エラーコードが表示された場合、取扱説明書に従って原因を特定しましょう。
故障の可能性があるときは、無理に使い続けず専門業者に連絡しましょう。
エラー表示は見逃さないようにしましょう。
学校の空調トラブルでエアコンが効かないときの応急処置
エアコンが効かないときは、体調不良を防ぐためにすぐに応急処置をとりましょう。
窓を開けて自然換気を行う
空気がこもると、暑さや寒さが増してしまいます。
窓を開けて外気を取り入れることで、空気が流れて少し快適になります。
特に夏場は湿気もこもりやすいので、換気はとても重要です。
安全に配慮しながら、こまめに換気を行いましょう。
教室内に扇風機や送風機を設置する
扇風機や送風機があれば、空気を循環させることができます。
冷たい空気を全体に行き渡らせるのにも役立ちます。
複数の扇風機を置くことで、風を行き渡らせる工夫もできます。
窓からの風と合わせて使うと効果的です。
カーテンや遮熱シートで直射日光を防ぐ
窓から入る直射日光は、室温を大きく上げてしまいます。
カーテンや遮熱シートを使って日差しを遮ることで、体感温度を下げることができます。
特に西日が強い教室では、午後になると一気に気温が上がるため、早めの対策が効果的です。
遮光や遮熱は、簡単にできる有効な対策です。
温度計を使い室温を定期的に確認する
教室の室温が高すぎたり低すぎたりしないよう、温度計で定期的にチェックすることが大切です。
特に子どもは体温調節が大人より苦手なため、室温の管理は健康に直結します。
室温が28℃を超えると熱中症のリスクが高まるため、注意が必要です。
数時間おきに室温を確認し、変化に応じて対応しましょう。
空調専門業者への連絡を速やかに行う
応急処置をしても改善が見られない場合、専門業者に早急に連絡しましょう。
放置すると機器がさらに悪化し、修理費用や時間が増える原因になります。
契約している業者があれば、すぐに対応してくれることが多いです。
迅速な連絡が、トラブルを最小限に抑えるカギです。
学校の空調トラブルでエアコンが効かない場合の報告・相談先
エアコンが効かないトラブルが発生したら、適切な関係機関に報告し、対応を進めましょう。
校内の施設管理担当者に速やかに連絡する
まずは校内で空調設備を管理している担当者に報告しましょう。
電源やブレーカーの確認、機器の一次点検など初期対応をお願いできます。
学校内で対応できる範囲を明確にし、外部への連絡判断に活かしましょう。
設備管理日誌などがあれば、トラブルの履歴も記録しておきましょう。
教育委員会や市町村の設備課に報告する
学校単独で対応できない場合や、長期にわたるトラブルの場合は、教育委員会への報告が必要です。
市町村の設備課が対応することもあるため、自治体の連絡先をあらかじめ把握しておくことが重要です。
早めの相談で、対応や修理がスムーズに進みます。
予算が関わる修理の場合は、正式な申請書が必要になることもあります。
契約中の空調保守会社に点検を依頼する
定期点検や保守契約をしている業者がいれば、すぐに点検を依頼しましょう。
契約内容によっては、無償での点検や修理が可能な場合もあります。
業務用エアコンに精通した業者であれば、迅速かつ正確に問題を見つけてくれます。
連絡先は教職員で共有しておくと緊急時に役立ちます。
専門業者の緊急対応サービスを利用する
保守契約がない場合や夜間・休日のトラブル時には、緊急対応サービスが便利です。
24時間対応の業者もあるため、事前に情報を調べておくと安心です。
ただし、緊急対応は通常より費用が高くなることもあるため、事前に見積もりを取りましょう。
対応のスピードと信頼性を重視して業者を選びましょう。
学校の空調トラブルによるエアコンが効かない環境での熱中症対策
特に夏場、エアコンが使えないと生徒の健康に大きな影響があります。熱中症の予防は最優先です。
生徒に水分補給を促す
汗をかくことで体の水分が失われ、脱水症状が起こりやすくなります。
生徒にはこまめに水分を取るよう指導し、水筒の持参を許可するなど柔軟な対応が求められます。
水やお茶だけでなく、塩分を含んだスポーツドリンクも効果的です。
我慢させず、自由に水分補給できる環境を整えましょう。
保冷タオルや氷袋で体を冷やすようにする
首や脇の下を冷やすことで、体の温度を下げることができます。
保冷剤を入れたタオルや氷袋は、簡単にできる効果的な対策です。
休み時間などに涼しい場所で冷やす時間を設けるのもおすすめです。
学校に常備しておくと、急な体調不良時にも役立ちます。
気温の高い時間帯は特別時間割を検討する
真夏の午後は気温が上がりやすく、熱中症のリスクが高まります。
この時間帯は授業時間を短縮したり、特別な時間割で対応することも考えましょう。
自治体によっては、猛暑時に臨時休校の対応を取ることもあります。
柔軟な対応で子どもたちの安全を守ることが大切です。
教室間で涼しい場所へ移動できるようにする
空調が効く教室や涼しい場所があれば、交代で使用することも検討しましょう。
パーテーションで仕切るなど、密にならない工夫も忘れずに。
一時的な避難場所として体育館や図書室などを活用するのも効果的です。
学校全体で協力して柔軟に対応しましょう。
学校の空調トラブルでエアコンが効かない状態を未然に防ぐために
日頃の点検と準備で、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
業務用エアコンの定期点検を年2回以上行う
春と秋に点検を行うことで、夏冬の本格的な使用時に故障を防ぐことができます。
点検項目には、ガス漏れの確認や電圧のチェックなど専門的な内容も含まれます。
業者との契約内容を見直し、計画的な点検を行いましょう。
記録を残すことで、次回の対応がスムーズになります。
フィルター清掃や消耗品交換を計画的に行う
フィルターやベルト、配管部品などは使用により劣化していきます。
定期的な清掃とともに、消耗品の交換もスケジュール化しておくと安心です。
清掃のタイミングをカレンダーやチェックリストに記録しましょう。
定期的な交換が、エアコンの寿命を延ばします。
エアコンの異音・異臭に早く気づける体制をつくる
普段と違う音やにおいがした場合、早めに気づいて対応することが重要です。
先生や生徒が気軽に報告できるような仕組みを作りましょう。
「何かおかしい」と思ったらすぐに確認する意識を育てましょう。
初期対応の早さが、大きな故障を防ぎます。
空調の不調時にすぐ相談できる業者と契約しておく
突然のトラブルでも対応できるよう、信頼できる業者と保守契約を結んでおくと安心です。
緊急対応の有無や、対応可能な時間帯を事前に確認しておきましょう。
保守契約は「安心の保険」と考えて、予算に組み込むのが理想です。
業者の情報は教職員全員で共有しておきましょう。
まとめ:学校の空調トラブルとエアコンが効かないときの正しい対処法
学校でエアコンが効かないというトラブルは、授業環境や児童生徒の健康に直結する重要な問題です。
まずは原因を確認し応急処置を行うことが大切
電源、リモコン設定、フィルターなど基本的な部分を確認し、原因を特定しましょう。
確認後は応急処置を行い、生徒の健康を第一に考えて対応します。
専門業者への早めの相談が復旧のカギになる
判断に迷う場合は、無理に使い続けず専門業者に相談しましょう。
対応が遅れると、修理費用や時間もかかります。
早めの連絡と相談がスムーズな復旧を助けます。
児童生徒の健康を守るため熱中症対策を徹底する
水分補給や温度管理など、エアコンが使えないときでもできる対策は多くあります。
熱中症を防ぐには、環境づくりと意識の共有が欠かせません。
生徒の命と健康を守るための備えが大切です。
定期点検と保守契約がトラブルの予防につながる
日頃の点検や清掃、保守契約は、トラブルの発生を防ぐための有効な手段です。
「備えあれば憂いなし」。常に万全の準備をしておきましょう。
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