業務用エアコンの温度センサーはどこにあるの?設置場所とその重要性を徹底解説

業務用エアコンの効きが悪い、部屋が暑すぎる・寒すぎる…そんなときにチェックしたいのが「温度センサー」の位置です。実は、センサーの場所によって空調の効き方や快適性が大きく変わることをご存じですか?

本記事では、業務用エアコンの温度センサーがどこにあるのか、機種ごとの設置場所の違いや確認方法、トラブル事例、そして正しい知識の必要性までをわかりやすく解説します。

エアコンの効率的な運用や省エネにもつながる情報を盛り込んでいますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

Contents

業務用エアコンの温度センサーはどこにあるの?基本的な設置場所を解説

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは、代表的な業務用エアコンの種類ごとに、温度センサーがどこに設置されているかを紹介します。エアコンの構造によってセンサーの場所が異なるため、空調管理やメンテナンスの際に知っておくことが重要です。

 

天井カセット型は吸い込み口付近にある

天井カセット型エアコンは、天井に埋め込まれているタイプで、オフィスや店舗などで広く使われています。このタイプの温度センサーは、室内機の吸い込み口付近に設置されていることが一般的です。

吸い込んだ空気の温度を測定することで、設定温度との差を判断し、冷暖房の強さを自動調整します。ただし、吸い込み口付近の空気が極端に冷えていると、冷えすぎの原因になることもあるため注意が必要です。

また、天井に設置されているため、点検や清掃時には脚立などの準備が必要になります。

メンテナンス業者や設備担当者が定期的に点検することが推奨されます。

 

壁掛け型は本体の側面や下部に設置されている

壁掛け型エアコンは、小規模な事務所や個室などで使われることが多く、本体の側面や下部に温度センサーが設置されていることが一般的です。

人が活動する範囲に近いため、比較的体感温度に近い状態で制御が行われます。

ただし、壁に近い位置にあるため、空気の流れが偏っているとセンサーの検知に誤差が生じる可能性があります。

また、周囲に家具や棚などの障害物があると、空気の流れが遮られて正確な測定ができなくなることもあるため注意しましょう。

 

ダクト型は空調ダクトの内部に取り付けられていることが多い

ダクト型エアコンは、大規模施設やビルでよく使われており、天井裏のダクトに風を送り込み、各部屋へ空調を届ける仕組みです。

このタイプでは、温度センサーはダクト内部に設置されていることが多く、メンテナンスの際には天井の点検口などからアクセスする必要があります。

ダクト内の空気の温度を計測することで、風量や温度の調整が行われます。

設計段階でのセンサー位置が非常に重要で、間違った場所に設置されると全体の空調バランスが崩れることがあります。

 

床置き型は吹き出し口の近くにあることが多い

床置き型エアコンは、壁や窓の下に設置されることが多く、温度センサーは吹き出し口の近くや吸気口周辺に設置されていることが一般的です。

足元からの空調が可能なため、冬場でも快適に過ごしやすいのが特徴です。

ただし、床に近い位置にセンサーがあるため、冷たい空気を過剰に検知して暖房が強くなりすぎるケースもあります。

また、床のホコリや汚れがセンサーに付着しやすく、定期的な清掃が必要です。

 

業務用エアコンの温度センサーがどこにあるかを確認する方法

温度センサーの位置は、機種やメーカーによって異なります。正確な場所を知るには以下の方法で確認するのが効果的です。

 

メーカーの取扱説明書を確認する

最も確実な確認方法は、メーカーが提供している取扱説明書を読むことです。

説明書には、各部品の名称と設置場所が図入りで説明されていることが多く、温度センサーの位置も明記されています。

新品で購入した場合は必ず保管しておきましょう。中古品や古い機種の場合は、メーカーのサポートサイトで閲覧できるケースもあります。

業務用の場合、複数ページに渡る詳細なマニュアルが付属することも多いので、索引を活用すると便利です。

 

機種ごとの型番で公式サイトや資料を検索する

本体に記載されている「型番」をもとに、メーカーの公式サイトで検索すると、PDF形式の取扱説明書や仕様書が閲覧可能です。

型番はエアコン本体の右下や側面などに貼られているステッカーに記載されています。

Google検索などで「ダイキン ○○型 温度センサー 位置」などと入力すれば、ユーザーの投稿情報やQA掲示板などもヒットする可能性があります。

ただし、ネットの情報は誤っていることもあるため、できるだけ公式情報を参照するのが望ましいです。

 

室内機の吸い込み口や本体周辺を目視確認する

エアコン本体をよく観察すると、小さなセンサー部品が吸い込み口やパネル付近に設置されているのが見つかることがあります。

多くの場合、センサー部には「SENSOR」や「TEMP」などの記載があります。

汚れがたまっていると動作に影響を与えるので、目視確認の際は掃除もあわせて行うとよいでしょう。

業務用の場合、内装や天井材の裏に隠れていることもあるので、無理に分解せず、専門業者に相談するのが安全です。

 

点検モードを使ってセンサー位置を確認できる機種もある

一部の業務用エアコンでは、リモコンや本体操作で「点検モード」を起動することで、センサー情報を表示できる機能があります。

どのセンサーがどの温度を検知しているかを確認でき、位置の特定や異常検知に役立ちます。

このモードは取扱説明書に操作方法が記載されており、専門業者による点検でも使用されます。

日常的に使う機能ではないため、事前に正しい操作方法を覚えておくことが大切です。

 

業務用エアコンの温度センサーがどこにあるかで変わる風の出方や温度調整

 

 

 

 

 

 

 

温度センサーの位置によって、エアコンの運転制御が大きく変わります。正しい位置に設置されていないと、冷暖房の効き方が不安定になったり、無駄なエネルギー消費が発生する可能性があります。

 

センサーが吸い込み口近くにあるとエアコンが止まる

吸い込み口付近に設置されたセンサーは、戻ってくる空気の温度を基準に冷暖房を制御します。

そのため、エアコンが出した冷たい空気がすぐ戻ってくると、センサーは「もう十分に冷えた」と判断し、運転を止めてしまうことがあります。

結果として、部屋全体はまだ冷えていないのにエアコンが止まる、という現象が発生します。

このような場合、サーキュレーターなどで空気を循環させると改善されることがあります。

 

人の活動範囲から遠いと体感温度とズレが出やすい

センサーが人のいる場所から離れていると、実際の体感温度と検知される温度に差が生じやすくなります。

例えば、天井付近に設置されたセンサーが温かい空気を感知しているのに、床付近は冷えすぎているということもあります。

このズレによって、「暑いのに冷房が弱い」「寒いのに暖房が強い」といった不快な環境になってしまうことがあります。作業効率や顧客満足度にも影響するため、センサーの位置は非常に重要です。

 

センサー周辺が熱源に近いと誤作動の原因になる

パソコンや照明、コピー機などの熱を発する機器の近くにセンサーがあると、実際より高い温度を感知してしまうことがあります。

このような環境では、冷房が必要以上に強くなったり、暖房が効きにくくなったりといった問題が発生します。

誤作動による過剰運転は、電気代の無駄やエアコンの故障リスクを高める要因にもなります。

配置設計時には、機器の配置とセンサーの距離にも十分配慮する必要があります。

 

業務用エアコンの温度センサーがどこにあるか分からないと起こるトラブル例

センサーの位置を把握していないと、さまざまなトラブルの原因になります。以下に、実際によくあるトラブル例を紹介します。

 

設定温度通りに冷暖房が効かない

エアコンの設定温度にしているのに、「暑い」「寒い」と感じる場合、センサーの位置が原因のことがあります。

とくに、室内の空気が循環しにくい場所にセンサーがあると、正確な温度制御ができません。

また、空気の流れを遮る家具などがあると、誤った温度を感知しやすくなります。

このような場合は、設置位置の見直しや風の流れの調整が必要です。

 

センサーが汚れて誤検知する

温度センサーは精密な部品であり、ホコリや汚れが付着すると正確な測定ができなくなります。

特に飲食店や工場など、空気中に油や粉塵が多い環境では、定期的なメンテナンスが不可欠です。

センサーの汚れが原因で、冷暖房が強くなりすぎたり、弱くなったりすることがあります。

業務用エアコンを長期間快適に使うためには、センサー周辺の清掃が非常に重要です。

 

省エネ運転が正しく機能しない

多くの業務用エアコンには、省エネ機能が搭載されていますが、センサーが正しく機能していなければ、その効果は十分に発揮されません。

温度が正しく検知されないと、必要以上に運転を続けてしまい、電気代が高くなることも。

また、省エネ運転が働かないことで、エアコンの寿命にも影響を与える可能性があります。

センサーの正常な動作確認は、コスト削減にも直結します。

 

風向や風量の自動調整が効かない

温度センサーの情報は、風向や風量の自動制御にも利用されていることがあります。

例えば、人が多い場所では自動的に風量が上がるといった機能も、センサー情報に基づいて制御されます。

センサーが誤作動すると、風が直接当たって不快だったり、空気の流れが弱くて効きが悪いといった問題が起きやすくなります。

こうしたトラブルを防ぐためにも、センサーの位置と状態を把握しておくことが大切です。

 

業務用エアコンの温度センサーがどこかを知っておくべき理由とは?

 

 

 

 

 

エアコンのセンサー位置を知っておくことで、日常の空調管理が格段にスムーズになります。以下にその理由を解説します。

 

適切な室内温度を維持するため

温度センサーは、室内の快適性を維持するための最も重要な要素の一つです。

センサーの位置が適切であれば、室温を均一に保ちやすく、体感温度のズレも少なくなります。

逆に、不適切な位置だと冷えすぎや暖まりすぎなど、不快な状態が発生しやすくなります。

店舗やオフィスでは、顧客や従業員の満足度にも大きく影響します。

 

エアコンの無駄な運転を減らすため

センサーの位置を把握し、適切な場所に保つことで、無駄な運転を防ぎ、電気代の節約にもつながります。

必要以上の冷暖房は、エネルギーの無駄使いにつながるだけでなく、エアコン本体への負担も増やします。

長期的に見れば、機器の寿命やメンテナンスコストにも影響を与えるため、位置確認は重要です。

省エネを実現する第一歩は、センサーの正しい知識から始まります。

 

異常があった場合に早期対応できるから

エアコンの調子が悪いと感じたとき、センサーの異常が原因であるケースも少なくありません。

センサーの位置を知っていれば、すぐに確認して原因を特定しやすくなります。

また、修理依頼をする際にも、業者に正確な情報を伝えることができます。

トラブルを最小限に抑えるためにも、日頃から意識しておくことが大切です。

 

快適性と省エネを両立できるから

正しいセンサー位置の把握は、快適な室内環境とエネルギー効率の良い運転の両方を実現するために欠かせません。

たった一つのセンサーでも、空間全体の空調バランスに大きな影響を与えるのです。

「なんとなく効きが悪い」「電気代が高い」と感じたら、まずはセンサー位置を確認してみるとよいでしょう。

オフィス・店舗・工場など、どんな施設でもこの基本を押さえることが空調管理の第一歩です。

 

業務用エアコンの温度センサーはどこに設置するのが理想?設計時の注意点

業務用エアコンの温度センサーは、初期設計段階でどこに配置するかが非常に重要です。適切な位置に設置することで、快適な室内環境と高い省エネ効果の両立が可能になります。ここでは理想的な設置場所や、設計時に注意すべきポイントを紹介します。

 

人の動線や作業スペースの近くが理想

温度センサーは、人が実際に過ごす場所の近くに設置するのが理想です。オフィスであればデスク周り、店舗であればレジや客席の周辺、工場であれば作業ラインの近くが目安となります。

こうすることで、体感温度に近い環境を正確に把握でき、空調の制御が最適化されます。

ただし、人の動きが激しい場所や、頻繁に扉の開閉がある位置は、温度が不安定になりやすいため、避けた方がよいでしょう。

動線と気流のバランスを見ながら設置することがポイントです。

 

直射日光や熱源の近くは避ける

直射日光が当たる窓の近くや、複合機・冷蔵庫・厨房設備など熱を発する機器の周辺は、センサーの設置には不向きです。

これらの影響を受けると、実際の室温より高い温度を検知してしまい、冷房が過剰になるなどの問題が起きます。

また、午後の時間帯だけ温度が急上昇するなど、一日の中での温度変化も誤作動の原因になります。

設置の際は日照時間や機器の配置を事前に確認しておきましょう。

 

空気の流れが滞る場所には設置しない

本棚の裏、カーテンで仕切られたコーナー、間仕切りの奥など、空気の流れが悪い場所では、センサーが正しい温度を測れません。

こうした場所にセンサーを設置すると、エアコンが「まだ冷えていない」と判断し、必要以上に運転してしまいます。

結果として電気代が高騰し、室内が寒くなりすぎるといった問題が発生します。

センサーは空気が自然に流れる開けたスペースに設置するのが理想です。

 

複数台設置時はセンサー位置のバランスを考慮する

大規模なオフィスや工場では、複数台の業務用エアコンが設置されることが一般的です。その場合、各センサーの位置バランスが非常に重要です。

一部のセンサーが極端に暑い場所にあり、他が寒い場所にあると、それぞれのエアコンが異なる判断をしてしまい、効率的な空調ができません。

ゾーニング設計を行い、エリアごとに適切な位置でセンサーを配置することで、全体のバランスがとれた快適空間をつくることができます。

また、センサーの数が足りない場合は、外付けのリモートセンサーを追加する方法もあります。

 

まとめ|業務用エアコンの温度センサーはどこにあるのかを正しく把握しよう

 

 

 

 

 

 

 

業務用エアコンの温度センサーは、エアコンの性能を最大限に引き出すための重要な部品です。設置場所や周囲の環境によって、冷暖房の効き方や快適性が大きく変わります。

本記事では、代表的なエアコンタイプ別のセンサー設置場所から、確認方法、よくあるトラブル、理想的な配置、よくある質問までを幅広く解説しました。

センサーの位置を把握し、適切な環境で使用・管理することで、空調の効率を上げるだけでなく、省エネや機器の長寿命化にもつながります。

オフィスや店舗、工場などさまざまな現場で、快適な空調環境を実現するためにも、ぜひこの記事を参考にして温度センサーの理解を深めてください。

そして、気になる点がある場合は、早めに専門業者へ相談することがトラブル防止の第一歩です。

 

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今回この記事では、業務用エアコンの温度センサーがどこにあるのかについてご紹介いたしましたが、この記事を機に、業務用のエアコンの設置を検討している保育園もあるかと思います。

 

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