業務用エアコン 室外機の選び方完全ガイド|失敗しない選定ポイントとおすすめタイプを徹底解説

業務用エアコンの室外機は、空調設備の中でも非常に重要な役割を果たします。しかし、種類や設置方式、性能などが多岐にわたるため、適切なものを選ぶのは容易ではありません。

本記事では、業務用エアコンの室外機の選び方について、基本知識からタイプ別の特徴、設置場所の注意点まで詳しく解説します。

この記事を読めば、あなたの店舗やオフィスに最適な室外機を選べるようになります。これから導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

Contents

業務用エアコン 室外機の選び方で失敗しないための基本知識

業務用エアコンの室外機を選ぶには、基本的なチェックポイントを押さえておくことが大切です。ここでは選定時に確認すべき主要な要素を紹介します。

冷暖房の能力(馬力)を確認する

室外機の「馬力」は冷暖房の能力を表す指標で、使用する空間の広さや人の出入り、使用機器の熱などにより適切な容量が変わります。

必要以上に大きな馬力の室外機を選んでしまうと、電気代が無駄にかかってしまう一方、能力が不足していると部屋が十分に冷暖房されません。

一般的には、1.5馬力で10〜15㎡程度の広さに対応できますが、用途によっては余裕を持たせた選定が必要です。

専門業者と相談しながら、実際の使用環境に適した能力の室外機を選びましょう。

設置する建物の用途と広さを考慮する

店舗、オフィス、倉庫、病院など、建物の用途によって適した空調能力や機能が異なります。

例えば、飲食店では厨房の熱を考慮しなければならず、美容室ではドライヤーなどの熱源が多くあります。

広さだけでなく、使用される機器や人の密度も加味することで、より適切な選定が可能になります。

建物の形状や天井高なども空調効率に影響するため、詳細な情報をもとに選ぶことが重要です。

使用環境に合った耐久性を選ぶ

室外機は屋外に設置されるため、風雨や紫外線、気温変化などの影響を常に受けます。

特に寒冷地や海岸近くでは塩害や凍結のリスクもあるため、環境に応じた耐久性を持つモデルを選ぶことが大切です。

防錆加工が施されている機種や、雪対策がされたもの、防風設計の室外機などが販売されています。

過酷な環境での長期使用を見込むなら、保証内容や部品交換のしやすさもチェックしておきましょう。

対応している室内機の台数を確認する

1台の室外機に接続できる室内機の数は、製品ごとに決まっています。

複数の部屋を空調する場合には「マルチタイプ」と呼ばれる室外機が必要になります。

各室内機の能力と合計の負荷を考慮して、適切な組み合わせで使用することが求められます。

後から室内機を増設する予定がある場合は、余裕のある仕様を選ぶと安心です。

業務用エアコン 室外機の選び方|主なタイプ別の特徴を比較

業務用エアコンの室外機にはいくつかのタイプがあります。ここでは、代表的な4つのタイプを比較して解説します。

パッケージエアコンは小規模店舗に適している

パッケージエアコンは、1台の室外機に1台の室内機が接続される「シングルタイプ」です。

主に小規模な店舗や事務所など、空調エリアが限られている場合に適しています。

構造がシンプルで価格も比較的安価なため、導入しやすいのが特徴です。

複雑な配管工事が不要な点も、コストを抑えたい事業者にとって魅力です。

ビル用マルチエアコンは複数の部屋を個別に管理できる

ビル用マルチエアコン(VRV/VRF)は、1台の室外機に複数の室内機を接続できるタイプです。

それぞれの部屋で温度調整ができるため、オフィスビルや商業施設、医療機関などで多く採用されています。

効率的な運転が可能で、空調ゾーニングにも対応できます。

スペースの有効活用や、空調管理の柔軟性を重視する現場で非常に有効です。

ガスヒートポンプ(GHP)は電力契約容量の削減に向いている

GHPはガスエンジンでコンプレッサーを駆動する仕組みの室外機です。

電気使用量を大きく抑えられるため、契約電力の上昇を避けたい場合に効果的です。

主に電力制限のある地域や、電気料金が高騰しているエリアでの導入が進んでいます。

ランニングコストを抑えたい事業者にとって、GHPは非常に有力な選択肢となります。

電気ヒートポンプ(EHP)は高い省エネ性能を持っている

EHPは電気でコンプレッサーを動かすオーソドックスなタイプです。

インバーター制御によって効率的な運転が可能で、省エネ性能が高いのが特徴です。

設備の設置やメンテナンスが比較的容易で、多くの現場で標準的に採用されています。

長期間の安定稼働を重視するなら、EHPが安心です。業務用エアコン 室外機の選び方|天吊り・壁掛け・床置きの違いとは?

室外機の設置方式にはいくつかの種類があります。設置スペースやメンテナンス性を考慮して最適なタイプを選ぶことが重要です。

天吊りタイプは地面スペースを節約できる

天吊りタイプは天井から吊り下げて設置する方式で、主にスペースが限られた店舗や通路に利用されます。

地面を占有しないため、通行の妨げにならず、設置スペースを有効に使えます。

商業施設や通路の狭いビルなど、設置スペースが限られている場所に最適です。

ただし、設置工事が専門的で、建物の構造によっては設置できない場合もあるため、事前確認が必要です。

壁掛けタイプは排気の方向を調整しやすい

壁掛けタイプは建物の外壁などに取り付ける形式で、排熱の方向を柔軟に設定できます。

設置場所の自由度が比較的高く、風通しや熱だまりの影響を受けにくいのが特徴です。

また、配管が短くなることで運転効率の向上にもつながることがあります。

排気や騒音の向きを工夫したい場合には、壁掛けタイプが便利です。

床置きタイプは設置とメンテナンスが簡単

床置きタイプは地面に直接設置するタイプで、最も一般的な設置方法です。

設置工事が比較的簡単で、メンテナンスや点検も容易に行えます。

ただし、設置スペースを確保する必要があり、通行の妨げになる場合もあります。

スペースに余裕がある現場では、床置きタイプが安心で確実です。

設置方式により風通しや排熱効率が異なる

室外機の設置方法は、空気の流れや排熱の効率に直接関係します。

風通しが悪いと室外機が過熱し、性能が落ちたり故障の原因になる可能性もあります。

設置場所の環境と、排熱・給気のバランスを考えて方式を選ぶことが大切です。

設置方式によっては、追加の架台や防音ボックスなどが必要になることもあります。

業務用エアコン 室外機の選び方|店舗・オフィス別に見るおすすめタイプ

業種や建物の使い方によって、最適な室外機のタイプも変わってきます。以下に、よくある用途別のおすすめを紹介します。

飲食店には排熱対策がしやすい床置きタイプが適している

飲食店では厨房からの熱や油煙の影響が大きいため、排熱処理が重要になります。

床置きタイプであれば、排熱方向を明確に設定でき、効率的な排熱設計が可能です。

油分や煙に強い設計の室外機を選ぶことで、長期的な安定稼働が期待できます

さらに、定期清掃がしやすいように、アクセスしやすい場所に設置するのが理想です。

美容室やサロンには静音性に優れた壁掛けタイプが向いている

美容室やエステサロンなどでは、お客様がリラックスできる空間作りが大切です。

そのため、静音設計の室外機を選び、排気音が気にならない設置場所を選ぶ必要があります

壁掛けタイプであれば、室外機を店舗の裏側や目立たない場所に設置しやすく、美観を損ねません。

また、コンパクトなサイズのモデルを選ぶと、限られた敷地にも対応可能です。

オフィスにはスペースを有効活用できる天吊り型が多く採用されている

オフィスでは限られたスペースの中で効率的な設備配置が求められます。

天吊り型は床や通路を塞がず、効率的なスペース活用が可能です。

空調のゾーン分けがしやすく、フロアごとの温度管理にも対応しやすいのがメリットです。

オフィスビルの構造や外観に合わせて、デザイン性を損なわずに設置できます。

クリニックや病院には空調ゾーニングが可能なビル用マルチが便利

医療機関では、待合室、診察室、処置室など、それぞれに異なる温度管理が求められます。

ビル用マルチエアコンを導入することで、部屋ごとの快適性を確保しつつ、省エネ運転が可能です。

また、患者さんの安全のためにも、静音性や空気の清浄度を重視した室外機が望ましいでしょう。

定期的なメンテナンス契約も合わせて導入すると、安心して運用できます。

業務用エアコン 室外機の選び方|省エネ性能とランニングコストの考え方

初期費用だけでなく、長期的な運転コストにも注目することが重要です。省エネ性能を見極めるポイントを紹介します。

省エネ基準達成率を確認する

省エネ性能は、経済産業省が定める「省エネ基準達成率」で確認できます。

この数値が高いほど、エネルギー効率に優れたモデルであることを示しています

最新モデルでは、120%以上の高効率機種も多く登場しており、ランニングコストを大幅に削減できます。

導入時にはこの数値をしっかりチェックしておきましょう。

運転効率が高いインバーター機種を選ぶ

インバーター機能付きの室外機は、必要な冷暖房能力に応じて出力を自動調整します。

これにより、無駄なエネルギー消費が抑えられ、効率的な運転が可能になります。

特に稼働時間が長い業務用環境では、インバーター機の導入がコスト削減に直結します。

一時的な使用だけでなく、長期間のトータルコストで選びましょう。

エネルギー消費量(年間消費電力量)をチェックする

製品ごとに、年間でどれだけ電力を消費するかがカタログや仕様書に記載されています。

この「年間消費電力量」を比較することで、同じ能力の中でも電気代が安く済む機種を見つけることが可能です。

製品ラベルやカタログの記載内容を確認し、予算に合わせて選定しましょう。

環境にも配慮した選定が求められる時代になっています。

電気代の比較シミュレーションを活用する

多くのメーカーや電力会社では、電気代のシミュレーションが可能なツールを提供しています。

導入前に複数の機種を比較し、最もコストパフォーマンスの高いモデルを選びましょう。

初期費用が少し高くても、長期的には光熱費の差で大きな節約になります

10年間の運用を想定してシミュレーションを行うと、より現実的な選定が可能です。

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今回この記事では、業務用エアコンの室外機の選び方ついてご紹介いたしましたが、この記事を機に、業務用のエアコンの設置を検討している企業様もいらっしゃるかと思います。

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