エアコンの隠蔽配管トラブルとは?原因・症状・対処法をプロが解説
近年の新築住宅やマンションで採用が増えている「隠蔽配管(いんぺいはいかん)」。エアコンの配管を壁や天井の中に隠す工法で、見た目が美しくなる一方、トラブルが発生すると発見や修理が難しくなるという問題があります。
この記事では、エアコンの隠蔽配管トラブルについて、原因・症状・チェック方法・対処法・予防策などを詳しく解説します。
「冷えない」「異音がする」「修理費用が高額」といったトラブルに不安を抱えている方は、この記事を読めば正しい知識と対処法がわかり、安心してエアコンを使えるようになります。
Contents
エアコンの隠蔽配管トラブルとはどういうこと?

隠蔽配管はデザイン性の高い住宅で人気ですが、内部でトラブルが発生した場合、配管が見えないために発見が遅れたり修理が大がかりになることがあります。
隠蔽配管とは壁や天井の中に通した冷媒管のこと
隠蔽配管とは、冷媒ガスを通す配管や電線、ドレンホースなどを、室内の壁や天井の中に通して外から見えないように設置したものです。室内機と室外機をつなぐ冷媒管は、本来なら壁を貫通して外に出ていますが、隠蔽配管ではそれが建物の構造物の中に収納されます。
外観がすっきりするため、リビングや寝室など見た目にこだわる空間で好まれます。高級マンションやデザイン住宅では標準的に採用されることも多く、近年は一般住宅でも徐々に普及しています。
新築マンションやデザイン重視の住宅で多く採用されている
隠蔽配管は、施工時に建物と一体化して設置されるため、リフォームよりも新築時に取り入れられるケースが多くなります。特に、モデルルームやデザイナーズ住宅、分譲マンションなどでは、エアコンの見た目に配慮するために隠蔽配管が選ばれることが一般的です。
その一方で、後からの修理や交換を考えると、露出配管の方がメンテナンス性に優れているという指摘もあります。
配管が見えない分、点検や修理が難しいのが特徴
最大のデメリットは、配管の状態が外から確認できないため、異常に気づきにくい点です。
冷媒ガス漏れや断熱材の劣化、水漏れなどが発生しても、壁の中や天井裏で進行するため、表面上には症状が出にくく、エアコン本体に異常が出てから初めて気づくケースが多いです。
また、修理を行うには壁を壊す必要がある場合もあり、工事が大がかりになったり、費用が高くなることもあります。
エアコンの隠蔽配管トラブルが起こる主な原因
隠蔽配管のトラブルは、主に冷媒管の不具合や施工不良によって発生します。以下に、よくある原因を解説します。
配管の劣化による冷媒ガス漏れが起こるから
配管に使われる銅管やその周囲の断熱材は、経年劣化によって徐々に劣化していきます。特に、湿気や温度変化の多い場所では、配管の断熱材が傷んで露出し、結露やガス漏れの原因となります。
冷媒ガスが漏れると、エアコンの冷暖房性能が著しく低下し、最悪の場合はエアコンが動かなくなります。
施工時の配管接続ミスや溶接不良があるから
隠蔽配管は建物の内部に設置されるため、施工段階での配管接続が非常に重要です。銅管の溶接が甘かったり、接続部に圧力漏れがあると、運転開始後にガス漏れや振動、異音などのトラブルが発生します。
特に配管工事を専門業者でなく建築会社が行った場合、冷媒ガス配管に関する知識不足によるミスも報告されています。
リフォーム時に配管が損傷することがあるから
隠蔽配管の存在を知らずに壁を壊したり、穴を開けたりすることで、配管を傷つけてしまう事故も発生しています。特にリフォーム業者がエアコンの配管位置を把握していない場合に起こりやすいです。
配管に傷が入ると、冷媒ガス漏れや水漏れにつながるため、修理には壁の開口と配管の補修が必要になります。
配管内にゴミや水分が混入してしまうことがあるから
配管工事中にしっかりと蓋がされていなかった場合、内部にゴミや水分が混入することがあります。これにより、エアコン運転時に異音が発生したり、コンプレッサーが故障する恐れもあります。
JRAIAのガイドラインでも、施工時の清浄管理が非常に重要であるとされています。
エアコンの隠蔽配管トラブルのよくある症状とは?

隠蔽配管に不具合が起きた場合、エアコン本体にはさまざまな異常が現れます。以下のような症状があれば、配管のトラブルを疑いましょう。
冷暖房の効きが悪くなる
最もよくある症状は、冷房や暖房の効きが悪くなることです。冷媒ガスが適切に循環できていない場合、室内の空気を効率よく冷やしたり温めたりすることができなくなります。
この場合、設定温度にしても一向に部屋が涼しく(暖かく)ならず、無駄に電気代だけがかかってしまうことになります。
エアコンの運転が途中で止まる
冷媒ガスの漏れや配管の詰まりがあると、エアコンが異常を検知し、自動的に運転を停止することがあります。これは、内部のセンサーが安全のために停止命令を出すためです。
エアコンが勝手に止まる場合、隠蔽配管のガス漏れやセンサーの誤作動が原因の可能性があります。
室外機から異音や異臭がする
冷媒ガスが漏れている場合や、コンプレッサーに負担がかかっている場合、室外機から異音がすることがあります。ブーンという異音や、焦げたようなにおいがする場合は、重大なトラブルの前兆であることもあります。
このような異常がある場合、早急な点検が必要です。
室内機にエラーコードが表示される(例:ダイキンU4、三菱P6など)
各メーカーのエアコンでは、異常があると室内機の表示部やリモコンにエラーコードが表示されます。代表的な隠蔽配管関連のエラーコードは以下の通りです:
・ダイキン:U4(通信異常)
・三菱電機:P6(圧縮機保護動作)
・日立:C3(室外機異常)など
これらのコードが表示されたら、メーカーの取扱説明書や公式サイトを確認し、専門業者に相談しましょう。
エアコンの隠蔽配管トラブルを自分でチェックする方法

業者を呼ぶ前に、自分でできる簡単なチェック方法を紹介します。これらを確認しておくことで、修理依頼時の説明がスムーズになります。
エアコンの設定温度と室温の差を確認する
室温計があれば、設定温度と実際の室温の差をチェックしましょう。冷房時に設定が24℃なのに部屋が28℃以上あるなど、目安として5℃以上の差があれば異常の可能性があります。
冷媒ガス漏れや断熱材の劣化により、冷暖房効率が落ちているかもしれません。
配管周辺の結露や水漏れ跡をチェックする
壁や天井にシミや水滴が見られる場合、配管の断熱材が劣化している可能性があります。特に隠蔽配管では、内部で結露が進行していることが多く、放置するとカビや腐食の原因になります。
水漏れ跡は修理の手がかりとなるため、写真に残しておくと良いでしょう。
室外機のファンが正常に回っているかを見る
室外機のファンが回っていない場合、コンプレッサーの不具合や冷媒の異常が疑われます。また、ファンは回っていても異音がする場合は、負荷がかかっている証拠です。
外で確認するだけでも、トラブルの早期発見につながります。
リモコンにエラーコードが出ていないか確認する
最近のエアコンは多くの場合、リモコンや室内機にエラーコードを表示する機能があります。コードを確認し、メーカーのホームページで内容を調べることで、トラブルの種類が分かります。
表示がない場合でも、定期的にリモコンの表示内容をチェックしましょう。
エアコンの隠蔽配管トラブルを業者に修理してもらうときの流れ

隠蔽配管のトラブルは自分で直すことが難しいため、専門業者に依頼するのが基本です。ここでは修理の一般的な流れを紹介します。
まずは冷媒ガス漏れ診断を依頼する
エアコンが正常に動かない場合、まずは冷媒ガスの漏れを疑います。業者は専用の機器を使って、配管内の圧力やガス残量をチェックします。
この時点でガスが減っていれば、漏れがあることがほぼ確定します。
配管ルートを確認して漏れ箇所を特定する
隠蔽配管では、図面や施工記録をもとに配管ルートを確認します。漏れ箇所の特定にはガス検知器や蛍光剤を使用することもあります。
漏れ場所が特定できれば、必要な範囲のみを開口し、修理に進みます。
補修・再配管・露出配管への変更を提案される
漏れ箇所の状態によっては、以下のいずれかの対応が行われます:
・部分的な補修(簡易修理)
・冷媒配管の一部または全部を再配管
・隠蔽配管から露出配管への切り替え
露出配管に変更することで、将来的なメンテナンスがしやすくなります。
修理後にガスを再充填して動作確認を行う
配管の修理が完了したら、冷媒ガスを所定の量まで再充填します。その後、エアコンの運転を行い、冷暖房が正しく機能しているか、エラー表示がないかをチェックします。
正常に動作していれば、修理は完了です。
修理業者は「エアコン修理110番」や「くらしのマーケット」などが便利
全国対応の修理業者に依頼することで、対応の早さや実績が期待できます。「くらしのマーケット」は利用者の口コミも多く、業者の比較がしやすいのが特徴です。
また、ダイキンや三菱電機などの公式認定業者に依頼することで、技術面でも安心できます。
エアコンの隠蔽配管トラブルを防ぐためにできること
隠蔽配管のトラブルは、事前の対策によってある程度予防することが可能です。以下のポイントを実践することで、大きな故障を避け、エアコンを長く快適に使うことができます。
定期的に専門業者による点検を受ける
年に1回程度、冷房・暖房の切り替え時期に専門業者による点検を受けることが推奨されます。
エアコンの冷媒ガス圧や配管温度のチェック、エラーコードの有無の確認などを行い、異常があれば早期に対処することができます。
特に隠蔽配管は目視で確認できないため、プロの点検が重要です。
リフォームや壁工事の際は配管ルートを把握しておく
隠蔽配管を傷つけないためには、事前に配管のルートを確認することが大切です。図面や施工業者からの情報をもとに、リフォーム業者と共有しておきましょう。
配管を誤って破損すると、ガス漏れや水漏れのリスクが一気に高まります。
長期間使用している配管は更新を検討する
配管の寿命は使用状況にもよりますが、一般的に30年程度が目安とされています。長く使用したエアコンや配管は、経年劣化によりガス漏れなどのリスクが高まります。
エアコン本体の買い替え時には、配管の状態も確認し、必要に応じて新しい配管への交換を検討しましょう。
信頼できる施工業者に依頼する(例:ダイキン認定施工店)
施工の良し悪しがトラブルの発生率に直結します。配管工事は、冷媒ガスの知識と高い技術が必要な分野です。
信頼できる業者(例:ダイキン認定施工店、三菱電機のスーパーパートナー店など)に依頼することで、配管ミスや施工不良を防ぐことができます。
業者選びは「過去の実績」や「口コミ」「施工保証の有無」を確認しましょう。
まとめ:エアコンの隠蔽配管トラブルの原因と対処法を知って安心しよう

エアコンの隠蔽配管は見た目が美しい反面、トラブルが発生すると発見や修理が難しく、費用も高額になることがあります。正しい知識を持ち、早めの対応を心がけることが大切です。
トラブルの多くは経年劣化や施工不良が原因
隠蔽配管で起こるトラブルの多くは、長年使用したことによる配管の劣化、あるいは施工時のミスによるものです。
特に新築時に配管されたまま一度も点検されていない場合は、思わぬ不具合が隠れている可能性があります。
早めの点検と専門業者への相談が重要
小さな異常を見逃さず、早めに点検を行うことで、大きな修理につながる前に対応できます。
専門の知識と機材を持った業者に相談し、原因をしっかり突き止めてもらうことが、再発防止にもつながります。
予防と定期メンテナンスで長く快適に使える
定期的な点検や適切な施工を行えば、隠蔽配管でも安全かつ快適にエアコンを使い続けることが可能です。
「隠蔽配管だから心配…」と感じる方も多いですが、正しい知識と予防策で、安心して使える住環境を整えることができます。
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