業務用エアコン販売店選びは仕上げ工程まで要チェック

東京から業務用エアコン販売・取り付け・修理を手がける伊藤テクノです。

 業務に欠かせない業務用エアコンに求められていることは、冷やす・暖めるといった基本的機能に加えて、安定した動作を続けてくれる信頼性でしょう。

業務用エアコンの故障は、取り付けた直後に起きたのでもない限り、「寿命」だと諦められているようです。毎日長時間にわたって使用しているのだから、しょうがないという実感もあるのでしょう。

 しかし、業務用エアコンの寿命は、業務用エアコン販売後の工事での仕上げをしているかどうかに大きく左右される部分もあります。

 今回は、するとしないのとでは、業務用エアコンの寿命が大きく変わる仕上げの作業について解説します。

 

真空引き作業

業務用エアコン販売後の取り付け工事が終わったら、弊社は、配管のなかを1時間ほど真空にする「真空引き作業」の工程を行っています。

配管のなかを1時間も真空にする目的は、配管内の水分を蒸発させてしまうことです。真空状態だと、気圧が下がるため水は室温で蒸発する性質を利用します。

配管内の水分は、業務用エアコンの寿命を縮める原因です。配管内のサビの原因になるからです。配管が錆びて破損すれば、冷媒ガスが漏れてしまいますので、業務用エアコンには無用な負荷がかかることになり、寿命が短くなることにつながります。配管だけではなく、業務用エアコン内部自体まで錆びさせてしまうこともあるので、たかが水分といって侮ることはできないのです。

 

ダブルナットによる固定

▲ダブルナット

 

もうひとつ、伊藤テクノでは業務用エアコン販売後の取り付け工事で、気をつけている工程があります。それは、業務用エアコンの固定です。弊社では通常のナットではなく、手間が2倍かかるダブルナットを使っています。

とても地味なのですが、縁の下の力持ちとして役割を果たしてくれています。比較的大きな地震の際に、業務用エアコンが落下してしまうリスクを抑えてくれるからです。

ダブルナットは本来、業務用エアコンを固定するために用いられているものではありませんが、弊社は活用しています。ただ、ダブルナットの部品同士が擦れることで耳障りな金属音が鳴ってしまわないように、分厚いゴムを挟むなどの工夫が欠かせません。

業務用エアコンが落下すれば、当然、業務用エアコンは再起不能です。そういう意味で、落下を防ぐ工程は、業務用エアコンの寿命を延ばす作業だと言えるのです。

 

一手間かけるのは業務用エアコンの安心を提供したいから

今回紹介した業務用エアコンの仕上げ工程を行っている業務用エアコン販売店は、意外と多くありません。

確かに、仕上げの工程に時間をかけると、他の業務用エアコン販売店に見積もりで負けてしまう可能性があります。

しかし、伊藤テクノは、業務用エアコン販売をしてしまったら、それでお付き合いは終わり、という関係ではなく、末永いサポートも提供したいと思っています。業務用エアコン販売業者ではなく、業務用エアコンのサービスマンでありたいのです。

だから、単純な価格で負けたとしても、仕上げの工程や検査といった内容で勝負しています。

「仕上げや検査、本当に必要なの?」とお客様は思われるかもしれません。しかし、毎日のように業務用エアコンの故障・事故と向き合っている弊社は、その必要性をお客様に分かるようにお伝えする社会的役割があるのだと考えています。

単純な価格だけでなく、業務用エアコン販売後の取り付け工程にも、注意してみてください。もし、質問をしていい加減な返答のある業務用エアコン販売店は要注意です。お客様にはわからないからといって、手を抜いている可能性があります。

もちろん、伊藤テクノにもどんどん質問してください。サービスマンとして徹底的にお答えさせていただきます。

 

昨日より今日。
今日より明日。
東京から業務用エアコン販売・取り付け・修理を手がける伊藤テクノでした。


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