アウトレットリフォームとはどんなもの?リフォームからSDGsに貢献を

コラム

創業70年、業務用エアコンの老舗 伊藤テクノです。

このたび私たちは、新たに伊藤コンストラクションというレーベルを立ち上げ、環境問題に正面から取り組んだ「アウトレットリフォーム」を展開していく運びとなりました。今回は、アウトレットリフォームに取り組むことになった経緯や事業にかける想いなどを皆さまにお伝えしたいと思います。

 

アウトレットリフォームとは?

 

近年、リフォーム業界で少しずつ広がっているアウトレットリフォームですが、皆様は耳にしたことがあるでしょうか?

 アウトレットリフォームとは、設計変更や発注ミスなどで余ってしまった建材や設備などを再利用した格安リフォームのことです。驚くべきことに、従来のリフォームではこれらは廃棄され、日の目を見ることはありませんでした。新品同様の建材や設備がゴミとして捨てられていたということです。

 なぜこのようなことがまかり通っていたかというと、余った建材や設備(クロスやタイル、洗面台や便器など)は中古市場でも引き取り手がなく、またこれらを保管しておく倉庫を工務店やリフォーム会社が備えていないため、廃棄せざるを得なかったのです。そして廃棄するにもお金はかかるので、工務店やリフォーム会社にとっては損失そのものでした。

 しかし、損失以前の話として、まだ使えるものを捨ててしまうということは資源の無駄そのものです。むやみやたらに産業廃棄物を増やすことは、環境的な観点からも歓迎されません。アウトレットリフォームは、このような状況を抜本的に変えていくアクションそのものと言えます。

 アウトレットリフォームで使用される建材や設備はリサイクル品なので、当然ですが新品よりも仕入れ価格は安く抑えることができます。そして仕入れが安い分だけ、お客様にも安価でリフォームの提案できます。余材としてのクロスやタイルなどは、まとまった数量が確保できない場合もありますが、それらは壁面の一部にアクセントとして使用するなどして創意工夫に富んだ提案をしています。

 お財布にも地球環境にもやさしく、デザイン性も備えている。それが私たちの提案するアウトレットリフォームです。

 

アウトレットリフォームのメリット

リフォーム費用の大幅なコストダウンが可能!

 リフォームしたいけれど、費用が心配という方は多いのではないでしょうか。おうち時間も長いこのご時世。毎日家にいると、水回り、壁、床、外壁などを見て、「そろそろ古くなってきたから、リフォームが必要かもしれないな」と思うこともありますよね。しかし、リフォームは大きな出費です。水回り一箇所だけでも数十万かかるというのが一般的なリフォームなので、気になるところを全てリフォームするとなると、何百万とかかってしまうかもしれません。

 そして、リフォームの費用を安くすることは至難の技です。建材や設備はメーカーの卸価格があるので、大幅に下げると工務店やリフォーム会社の損失になってしまいます。一方、職人さんにかかる人工代や経費は品質にも影響するので価格を落とすことができません。

 しかし、アウトレットリフォームでは、質を落とさずに費用を安くすることが可能なのです。アウトレットリフォームで使われる建材や設備は、もともと捨てられる運命だったものなので、言ってしまえばタダ同然。工務店やリフォーム会社としては、廃棄するにも費用がかかってしまうので、それを買い取ってくれるということであれば破格での提供が可能です。そして、仕入れ値を大幅に抑えることで、お客様に安くリフォームを提供できるというからくりです。

 2LDKの賃貸物件をアウトレットリフォームした事例をご紹介します。余った建材や設備をフル活用し、通常300万円ほどかかる施工費用が150万円ほどで実現しました!工事内容としては、クロス張り替え、床張り替え、天井補修及び塗装、ソフト巾木張り替え、洗面化粧台、トイレ交換(和式→洋式) 、トイレ内壁・床張り替え、ガラスフィルム貼り、クリーニング。これだけやって、150万円とは驚きです。

 このように相場の半額程度でリフォーム実現することも夢ではありません。アウトレット品とはいえ新品と変わらないので、よほどのこだわりがない限り積極的に活用したいですね。

 

 SDGsに貢献できる!

 今ではすっかり知られるようになった持続可能な開発目標SDGs。近年では義務教育でも取り入れられ、若い世代に限ってはSDGsネイティブと言われるほどその理念が当たり前のように浸透しています。

 SDGsは17のゴール・169のターゲットから構成され,その中には、ものづくりの立場から環境問題へアプローチするものがあり、「住み続けられるまちづくりを」「つくる責任 つかう責任」という2つの目標は私たち建設業界に警鐘を鳴らすものとも考えることができます。

 「住み続けられるまちづくりを」というのは、さらに詳しく説明すると「都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする」ことになります。ここでは全ての人に安全で安価な住宅を確保することや、大気の質・廃棄物の管理に特別な注意を払うことにより環境上の悪影響を軽減することなどが目標として掲げられています。

 

 

「つくる責任 つかう責任」というのは、「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」ことであり、ここでは廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減することなどが目標として掲げられています。

 

 

アウトレットリフォームは、これら2つの目標を達成するための、地に足の着いた具体的なアクションと言えるのではないでしょうか。“手の届かなかった高価なリフォームを安価に提供”、そして、“捨てられるはずだった建材や設備を再利用することによって、廃棄物を削減”。この2つを実現しているアウトレットリフォームは、正真正銘SDGsに貢献している事業だと確信しています。

 

まとめ

 アウトレットリフォームは地球環境にとっても、工務店にとっても、そしてお客様にとっても良いことだらけということがご理解いただけたかと思います。

高品質なものを安価で提供するだけではなく社会貢献になるので、アウトレットリフォームを通じて建設業界の新しいあり方を提案していけたら嬉しいことです。

限りある資源を有効活用したアウトレットリフォーム。興味を持った方はお気軽にお問い合わせ下さい。

 


業務用エアコンの伊藤テクノ