販売されている最新業務用エアコンも規制対象に!?

東京で業務用エアコン販売・取り付け・修理を手がける伊藤テクノです。

ダイキンや日立など業務用エアコンのトップメーカーのフラッグシップモデルで用いられている冷媒ガス「R32」。これはカタログでは、オゾン層を破壊せず、類似の冷媒ガス「R410a」よりも温暖化効果が少ないので「エコ」な冷媒だとされています。

しかし、このR32についても規制の動きが始まっていることをご存知でしたか?

もしかするとR32を搭載した業務用エアコン修理は徐々に割高になっていく可能性があります。

R32についても削減スケジュールがモントリオール議定書キガリ改正で定められた

モントリオール議定書といえば、オゾン層破壊物質の国際規制について1987年に定めた条約です。これによって、当時までエアコンに使われていたフロンガスが本格的に規制されました。

そして2016年、ルワンダのキガリでモントリオール議定書の見直しが行われ、「オゾン層を破壊しないものの、強力な温室効果ガス」である代替フロンについても削減スケジュールが定められました。

冒頭で触れた「R32」も代替フロンに含まれています。

このスケジュールでは2019年より規制を開始して、最初の5年間で10%の削減目標を定めています。その後は段階的に削減幅が大きくなっていきます。

国際的な取り決めですので、これに日本政府も従う義務が生じています。

2019年より日本で始まる見込みのR32割り当て制

日本ではどのような動きがあるのでしょうか。

まず2018年1月には経産省が「キガリ改正への対応」をまとめた資料を発表しています。

これによるとキガリ改正で定められた目標を達成するために、R32の製造および輸入を許可制(承認制)にするとしています。

もちろん、これの実施にあたっては国会での承認を経なければなりませんが、日経新聞によれば「3月上旬には代替フロンの割当制に関する法案を提出する見込み」とされています。

ただし法案の具体的中身についてはまだ未公開なので、今後の動向に要注目といったところでしょう。

しかし、既に経産省と環境省の合意が行われていることも踏まえれば、スケジュール通りにR32の規制がすすむ成算は高いといえるでしょう。

R32の修理は割高になるかも?

R32の割当制が導入されれば生産に上限値が設けられ、しかもこの上限値は徐々に引き下げられるので、需要が徐々に供給量を上回っていくことが想定されます。

しかも許可制(承認制)なので、勝手に新規参入者が安価なR32 をつくることができません。

これらを理由にしてR32の価格は2019年から上昇し始めることが予測されます。

2018年は古い業務用エアコンの買い換えのタイミング

R32が割高になるとすれば、例えば、ガス漏れが起きた時の修理コストが高くなってくることが想定されます。

ガス漏れは業務用エアコンを長くつかっていれば発生確率は高くなります。

頑張って古い業務用エアコンを使い続けている方は、2018年がお得に業務用エアコンを購入できるタイミングだといえるでしょう。

2019年以降にガス漏れが起きた場合に、想定外のコストがかかってしまったり、ガスの調達が滞り時間がかかってしまったりというリスクを回避できるからです。

「お得」という以上に、「環境配慮」は店舗がお客様の心をつかむうえで重要な要素となりつつあります。業務用エアコンという地味な部分ですが、「環境配慮」を初めてみませんか?

新しいエアコンに買い換えれば、電気代の削減も見込めます。電機代の削減量が大きいお客様については、補助金を活用した業務用エアコンの導入も考えられますので、補助金実績のある伊藤テクノにお任せください。


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