業務用エアコン販売後の工事で行っている2種類の検査

東京から業務用エアコン販売・取り付け・修理を手がける伊藤テクノです。

 弊社は業務用エアコンを販売して終わりにしてしまう会社ではありません。業務用エアコン販売後こそ気をつけています。特に業務用エアコンの取付けには、多くの工程・作業が含まれており、その一つ一つを確実に行っています。

伊藤テクノに所属する職人は全て社員です。そのため、取り付けた業務用エアコンについては、人一倍責任感をもって、丁寧に、そして迅速に作業をしています。

しかし、思わぬミスで取り付け工事が実はうまくいっていないことも、極稀にあります。

 そこで伊藤テクノでは、業務用エアコン販売後の工事では、2種類の検査を行っています。この検査によって、業務用エアコン販売後のヒューマンエラーを防いでいます。

 今回は業務用エアコン販売後に、弊社が行っている2種類の検査内容とその必要性について解説します。

窒素耐圧試験

「業務用エアコンを販売してもらったばかりなのに、冷えない!」という修理のお問い合わせをいただくことがあります。冷えない原因はケースバイケースなのですが、ひとつのケースとして、業務用エアコンの冷媒ガス(代替フロンガス)が循環する配管の溶接ミスを発見することがあります。いわゆるガス漏れが起きているのです。

 一見、上手く溶接できているように見えたとしても、実は冷媒ガスの圧力に耐えられない場合があります。そうした時に、溶接の部分が破損してしまい、ガス漏れが発生してしまうのです。これは老朽化による場合もありますが、意外と、業務用エアコンを稼働させたばかりでも発生することがあります。

 そこで弊社は、業務用エアコン販売後の工事が済むと、窒素耐圧試験という検査を行っています。この検査は、冷媒ガスの代わりに、安価な窒素を配管に満たして、溶接部分が圧力に耐えられるかどうかを検査するものです。

検査のためには、配管の内部を真空にし、窒素を充填する必要があるので、一時間以上かかります。この手間を嫌がって、窒素耐圧試験を行っていない業務用エアコン販売店は多いのが実情です。

排水チェック

冷房運転している業務用エアコンは、空気が冷えて生まれた水を、大量に排水します。そのために、業務用エアコンには、排水のための配管も取り付けられているのですが、この工事が上手くいっていないと、ドレン排水異常(ダイキンで言うところのエラーコードA3)が頻繁に発生する事態が生じてしまいます。

なぜ業務用エアコンの排水が上手くいかなくなるかというと、排水の配管は水を流すためにあるので、適切な勾配をつけなくてはなりません。排水の行き先が、業務用エアコンの近くにある場合は、シンプルです。目にはっきり見える勾配をつけてやればいいのですから。しかし、排水の行き先が遠くにある場合、微妙な角度の勾配をつける必要があります。そうすると、水が流れる勾配をつけたつもりが、実は水が流れない勾配になっていたということが起きるのです。

そこで伊藤テクノでは、業務用エアコン販売後の取り付け工事では、実際に排水管に水を流して勾配のチェックをしています。意外と、この勾配のチェックを行っている業者は少ないので要注意です。真夏の繁忙期に業務用エアコンが急停止して、業務を中止しなければならない事態を避けるのであれば、業務用エアコン販売店には勾配チェックは行ってくれるのか確認してみるのがよいでしょう。

起きてしまったヒューマンエラーにどう対処するか?

ヒューマンエラーの未然防止はもちろん大切です。そのために伊藤テクノも業務用エアコン販売後の工事については、万全の態勢を整えています。

しかし万全の態勢を整えたからといって安全神話をつくりあげるのは、業務用エアコン販売店として無責任だと思います。

だからこそ伊藤テクノは業務用エアコン取り付け工事で起きてしまったヒューマンエラーを検査することで、仮に時間がかかってしまったとしても、業務用エアコン販売をさせてもらったお客様が安心して業務を行えるようにしています。

昨日より今日。
今日より明日。
東京から業務用エアコン販売・取り付け・修理を手がける伊藤テクノでした。


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