エアコン販売店が教えます!業務用エアコンの掃除方法

こんにちは、東京で業務用エアコンの販売・取付け・修理を行っています伊藤テクノです。
暑さも徐々に落ち着いてきて、涼しい日にはようやくエアコンがゆっくり休める時期になってきましたね。

夏のあいだずっと稼働していたエアコン。この時期にぜひ一度やっておいて欲しいのがエアコンの掃除です。

しかし、業務用エアコンはどのくらいの周期で掃除するのが良いのかわからないという方は多いのではないでしょうか。
あるいはただ業務用エアコンの掃除をしたほうがいいと言われても、業務用エアコンの掃除って誰でも出来ることなのか、と思われることでしょう。

今回は業務用エアコンのプロとして、そんな皆様の疑問にお答えしようと思います。
業務用エアコンを掃除することで清潔さが保たれるのはもちろん、冷房・暖房の効き方や電気代にも影響を与えるため、この記事を読んだら早速業務用エアコンのお手入れに挑戦してみてください。

基本的に業務用エアコンの掃除は専門家の領域

業務用エアコンの掃除は大切、と言っておいて恐縮なのですが、「業務用エアコンの掃除って誰でも出来ることなの?」と訊かれると、業務用エアコンの本体をまるごと掃除するには業務エアコンのプロや職人に依頼することが基本になります。
ご自身で業務用エアコンを隅々まで掃除するというのは、オススメしません。

業務用エアコンの本体を掃除する場合、まずは本体を分解してから洗浄し、その後もう一度組み立てなければいけません。しかし、家庭用エアコンとは異なり、業務用エアコンは組み立てが複雑で壊れやすい部品が多く使用されていれています。
そのため、自力で分解洗浄をしようとすると業務用エアコン本体の破損につながる恐れが非常に高いのです。

こまめに掃除しておきたいフィルターは誰でも手入れできます!

では、業務用エアコン利用者は掃除にノータッチで問題ないのでしょうか?
答えはNOです。業務用エアコンを分解することができない利用者でも掃除すべき箇所があるんです。

おわかりの方もいらっしゃるかと思いますが、それはフィルターです。
業務用エアコンのフィルターは他の箇所と比較した際、こまめに掃除することを推奨していますが、専門家に頼まなくても自分で掃除することができる箇所でもあります。

そうと分かれば次に知りたいのは掃除方法ですよね。次の項目からは、業務用エアコンのクリーニングも承っている伊藤テクノがフィルターの掃除方法を紹介します。

これで完璧!業務用エアコンフィルターの掃除方法

・用意したいもの
⒈泡タイプのマジックリン ⒉カーブラシ(ブラシの毛が硬すぎないもの)

・手順
⒈フィルターを業務用エアコン本体から外します。この時に、本体の写真を撮っておきましょう。掃除後、フィルターを正しく取り付けて原状復帰させる時の資料になります。

⒉フィルターに付いているホコリを掃除機で吸い取ります。

⒊油汚れを落とすために、泡タイプのマジックリンをフィルター全体が覆われるようにつけます。目安として、泡が油と一緒に溶け落ちるまで放置します。

⒋カーブラシで優しくこすり洗いをしましょう。むやみに力を入れてこすると、フィルターが傷んでしまうので注意しましょう。

⒌水でしっかり流し、水気を完璧に拭き取ります。時間や天気の都合がよければ天日干しをするとなお良いですね。

⒍フィルターを業務用エアコン本体に取り付けて完了です。事前に撮った写真を参考にしてしっかり取り付けられているか念入りにチェックしましょう。

以上がフィルター掃除の手順になります。一度やり方を覚えてしまえばスムーズに掃除することができるので是非試してみてください。もちろん、「やっぱり掃除はプロに頼んだ方が安心する」「エアコンの台数が多すぎて自分だけでは掃除をするのは厳しい」という場合はお気軽にご相談くださいね。

エアコンの掃除はどれくらいの周期で行うのが良い?

これまで「こまめに」掃除することが必要と説明してきましたが、具体的にどれくらいの周期で行えばいいかイマイチわからない方は多いと思います。
極論を言ってしまえば、業務用にかぎらずエアコンは使用している限り毎日汚れが蓄積されるため、頻繁に掃除するに越したことはありません。
しかし、現実的に考えた場合、業務用エアコンを取り付けている施設の営業時間等の都合により、エアコン掃除に時間を割くのが難しいことだってありますよね。

そのため、掃除をした方が良いおおよその周期をお教えします。使用状況や環境によっては当てはまらない場合があるため、少しでも気になることがある場合は販売店や専門家に問い合わせるのが安心です。
ここでご紹介するのはあくまで一例のため、下に記載されていないような施設で使用されている業務用エアコン掃除のご相談は別途個別にお問い合わせください。

①飲食店(油汚れが多い/タバコの臭い/ホコリが多い)

本体の分解洗浄→最低年に2回
フィルター→週に1回

②一般的なオフィス・事務所

a:フロアカーペットの場合(微小なホコリが多い)
本体の分解洗浄→1~2年に1回
b:フローリングの場合
本体の分解洗浄→2~3年に1回

③ホテル・介護施設(布団によるホコリが特に多い)
本体の分解洗浄→1年に1回

エアコンは良い状態で使えるように定期的にメンテナンスを行うことで、効果的に長く利用することができます。冒頭でも触れたように、冷房が大活躍の夏を終えて秋になった今、エアコンをメンテナンスするには絶好のタイミングです!万全のコンディションに整えてあげて、暖房の利用が増える冬に備えるのがいいかもしれません。


業務用エアコンの伊藤テクノ