COLUMN業務用エアコンのすべてが分かるコラム

安さが魅力の中古エアコンに隠された落とし穴って?

こんにちは、東京で業務用エアコンの販売・取付け・修理を手がけています伊藤テクノです。
業務用エアコンの販売店と一口に言っても、新品のみ取り扱う販売店もあれば、中古専門の販売店もあります。

伊藤テクノでは新品の業務用エアコンを主に取り扱っておりますが、中古エアコンの販売実績もございます。業務用エアコンの購入を検討されるお客様の中には「新品だとどうしても値が張るから中古のエアコンを探している」「少しでも安いエアコンが欲しいしこだわりはないから中古があれば中古を買いたい」という方もいらっしゃいます。

たしかに業務用エアコンは安い買い物ではないため、限られた予算内で購入したいお客様にとって中古エアコンは心強い選択肢になります。しかし、安さばかり気にして中古エアコンを購入すると、思わぬトラブルが発生する恐れがあるんです。その結果、新品のエアコンを買うのと同等、もしくはそれ以上の費用がかかってしまう場合も……。

そうならないためにも、今回は中古エアコンの購入を検討するときに気をつけたいポイントをお伝えします。本当にその中古エアコンを購入して大丈夫なのか、新品の業務用エアコンと比較検討する際の参考にしてみてくださいね。

「どんな環境で使用されていたエアコン」なのかを確認すべし

中古の業務用エアコンということは、当たり前なのですが以前まで他の場所で使用されていたことを意味します。「今も問題なく稼働するなら、過去にどこで使われていたとかは関係ないんじゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、「どんな環境で使用されていた」のかを知っているのと知らないのでは、買った後のトラブルを回避できる可能性が大幅に変わってきます。

実例を挙げて説明してみましょう。事務所のクリーンルームに設置するための業務用エアコンとして、ある業者さんが販売していた中古のエアコンを購入した方がいらっしゃいました。中古業務用エアコンということもあり、購入後にエアコン本体を洗浄してから取り付けたのですが、異変はすぐ現れました。そう、「異臭」です。本体を綺麗にしてから取り付けたのにどうして異臭がしたのでしょうか。

実はこの中古業務用エアコン、以前は飲食店で使用されていたエアコンだったのです。飲食店の場合、油汚れやタバコの煙、さらにネズミの内部侵入による業務用エアコン本体へのダメージが、他の施設で使用されているエアコンと比べて非常に大きいのです。さらに、使用年度が長ければ長いほど頑固な汚れやヤニ臭さを本体から完全に除去することは難しくなります。そうなってくると、部品交換か、部品の取り扱いが終了していた場合は新しい業務用エアコンを買う他に解決策はありません。

今回のケースでは、臭いがさほど気になりにくい飲食店で使用していた業務用エアコンを、清潔な環境である事務所へ転用してしまったために「異臭」の問題がより際立ってしまったのです。このお客様は、新品で買うと50万円するエアコンを30万円で購入していました。半額近い価格とはいえ、それでも30万は決して安くありません。にもかかわらず異臭の問題が発生してしまったため、もう少しお金を出してでも最初から新品を買っておけばよかったという結果になってしまいました。

「中古=ある程度劣化している」という前提を忘れずに

もっとシンプルかつオーソドックスな中古業務用エアコンの落とし穴を挙げるとすれば、「稼働するとはいえど、ある程度の劣化は必ず生じている」ということです。先ほどの飲食店で使用されていた中古エアコンの話はまさにその通りですよね。ただ、派手な汚れやトラブルに晒されない環境、例えば事務所で使われていた業務用エアコンもこの落とし穴の例外ではありません。

一度取り付けた業務用エアコンを外し、運ぶ工程ではどうしても衝撃が発生し、少なからず本体に影響を与えます。また、配管に関しては手作業で溶接作業を行いますが、これも痛みが生じる場合があります。仮に痛みがなかった場合でも、経年劣化で壊れる可能性は十分にあるのです。

これらの劣化は「短期間での故障とそれに伴う修理」を引き起こしやすくなります。通常、新品の業務用エアコンであればよほど劣悪な使用方法でない限り8~10年は故障することなく使用することができます。しかし、中古エアコンの場合、購入から1~2年で故障、もしくは頻繁に修理が必要な状態になるケースが多いのです。修理費がかさんだ結果、新品のエアコンを購入するのと同等、もしくはそれ以上の費用を中古エアコンの維持に費やしていたことになるのです。こう考えると、最初から新品で高性能なエアコンを買っておいたほうが良いかもしれません。

あらゆる要素を考慮してからエアコンを購入しましょう

以上、中古エアコンに隠された落とし穴でした。全ての中古エアコンにこのような落とし穴があるわけではないのですが、新品のエアコンにはない、中古ならではのリスクを購入前に考慮して損することはありません。「安い値段」には必ずワケが存在します。安さの理由を知った上で本当にそれで問題ないかを一度考えてみましょう。そうすれば、新品、中古に関係なく希望に沿ったエアコンを見つけ出すことができるでしょう。